【脱・アフィリエイト】月50万の不安より月30万の安定を。資産になる「自社商品」の作り方

爆発的に売れない商品こそ、最も安定する

朝起きて、アフィリエイトの管理画面を開く。今日の報酬は2万円。悪くない。でも、心の奥底に小さな不安が渦巻いている。

「この商品、来月も売れるだろうか」「ASPの規約変更で、突然終わったりしないだろうか」「結局、俺は何者なんだろう」

月50万稼いでいても、この不安は消えない。なぜなら、それは他人の土俵で戦っている証拠だからだ。

他人の商品を売る人生は、永遠の賃貸マンション

アフィリエイトは賃貸マンション。家賃を払い続ければ住める。でも大家の都合で追い出されるリスクは常にある。壁に釘一本打てない。ペットも飼えない。「ここは自分の家だ」とは決して思えない。

一方、自分の商品を持つことは持ち家を建てること。初期投資は必要だ。面倒なことも多い。でもローンを返し終えたら、完全に自分のもの。増築も、リフォームも、庭に木を植えるのも自由。そして何より、資産として残る

多くの人は「持ち家は大変そうだ」と賃貸に留まる。でも実際に大変なのは、50歳になっても家賃を払い続ける人生の方だ。

対処療法型商品を売ると、3年後に病む理由

「このサプリを飲めば痩せます」「この教材で英語が話せます」「このツールで時短できます」

世の中の商品の9割は対処療法型だ。症状を和らげるが、根本原因は放置する

なぜか? その方が儲かるからだ。

顧客が完全に治ってしまったら、もう買ってくれない。だから「ちょっと良くなるけど、また戻る」商品を設計する。サブスクリプションモデルの本質は、ここにある。

でも、こういう商品を売り続けると、提供者の精神が蝕まれる。

夜中に目が覚めて、ふと思う。「俺は本当は、根本的な解決方法を知っているのに…」「でもそれを教えたら、リピート購入がなくなる」「だから、わざと不完全な商品を売っている」

この欺瞞に、人間の心は耐えられない。月100万稼いでも、満たされない理由はここにある。

逆説の真理:顧客を卒業させる商品が、最強の口コミを生む

一般的には「リピート購入される商品=良い商品」とされる。でも実際は違う。

「もう必要ない」と顧客が言える商品=最高の商品だ。

なぜなら、完全に問題を解決された顧客は、あなたを一生忘れない。

彼らは次の問題が生じたとき、必ずあなたに戻ってくる。友人が同じ問題を抱えていたら、真っ先にあなたを紹介する。「この人は本当に解決してくれる」という確信があるからだ。

対処療法型商品のリピート購入は「仕方なく買っている」だけ。根本解決型商品の紹介は「この人に救われた」という感謝から生まれる。

どちらが強いかは、考えるまでもない。

月100万の不安定より、月30万の確実

ここで多くの人が誤解している。

「自分の商品を持つ=大儲けする」ではない。「自分の商品を持つ=精神衛生を最適化する」だ。

月100万のアフィリエイト収入があっても、それが来月ゼロになるかもしれない不安を抱えているなら、あなたの時給はマイナスだ。夜眠れない時間、規約変更に怯える時間、全てコストとして計算せよ。

月30万の自社商品収入があり、それが2年後も5年後も続く確信があるなら、あなたの時給はプラスだ。朝起きたときの「今日も自分のビジネスを育てよう」という感覚は、金では買えない。

爆発的に売れることはない。でも絶対に安定する。それが自社商品の本質だ。

あなたが100万円と1000時間を費やして解決した問題が、商品になる

「でも、自分には売れる商品なんてない」

そう思っているなら、視点を変えよ。

あなたが過去5年で、100万円以上と1000時間以上を費やして解決した問題は何か?

  • ダイエット?
  • 転職?
  • 副業の立ち上げ?
  • 人間関係の悩み?
  • メンタルの安定?
  • 資産運用?

何でもいい。あなたが血を流しながら学んだことは、必ず誰かの役に立つ。

そして最も重要なのは、あなたが「これは本当に効く」と確信を持って売れることだ。

他人の商品を紹介するとき、どこか心の奥で「本当に効くかな?」と思っている自分がいないか? 自分が実際に体験して、人生が変わった解決法なら、その疑念は一切ない。

これが最強の参入障壁だ。他人は真似できない。同じ苦労をしていないから。

完璧な商品を待つな。3人に届けることから始めよ

多くの人が失敗するポイントがここだ。

「完璧な商品を作ってから売ろう」

これは永遠に始まらない。

正しい順番はこうだ:

  1. 70点の商品を作る(NotionでもGoogle Docでも可)
  2. 3人のβモニターに無料〜格安で提供する
  3. 提供しながら「どこで詰まるか」を観察する
  4. 3人が結果を出したら、それが商品証明になる

最初から100人に売ろうとするな。まず3人を本気で変えろ。

その3人が「この商品のおかげで人生が変わった」と言ってくれたら、それがあなたの最初の資産だ。彼らの言葉を借りて、次の10人に売る。10人が結果を出したら、次の30人に売る。

スケールは後からついてくる。最初に必要なのは、「これは本当に効く」という実績だけだ。

競合が多い市場こそ、チャンスがある

「でも、その分野はもう競合が多いから…」

そう思って諦めているなら、視点が間違っている。

競合が多い=市場がある証拠だ。

そして最も重要なのは、あなたの商品は「あなたの視点×あなたの体験」でしか作れないということ。

例えば「ダイエット」という市場。確かに商品は無数にある。でも:

  • 30代会社員が、仕事しながら3ヶ月で10kg痩せた方法
  • 育児中の母親が、子供の昼寝時間だけで体型を戻した方法
  • 元デブが、リバウンドを3回経験した後に見つけた真実

これらは全て違う商品だ。同じ「ダイエット」でも、誰に、どの視点で、どんな体験を基に語るかで、完全に別物になる。

あなたにしか語れない物語が、商品の差別化要因になる。

手動で3人に教えろ。パターンが見えたら仕組み化しろ

もう一つ、多くの人が失敗するポイント。

「最初から自動化された仕組みを作ろう」

これも間違いだ。

最初は手動でいい。3人に、Zoomで直接教えろ。Google Docを共有して、質問にその場で答えろ。

そうすると見えてくる:

  • みんな同じところで詰まる
  • この説明は響く、この説明は響かない
  • ここは動画の方が良い、ここはテキストで十分

このパターンが見えたら、そこで初めて仕組み化する。最初から完璧な仕組みを作ろうとするから、永遠に完成しない。

顧客と一緒に商品を作る方が、圧倒的に早い。

会社員の副業こそ、自社商品から始めよ

「でも俺、会社員だから時間ないし…」

逆だ。会社員こそ自社商品を持つべきだ。

なぜなら:

  • 会社の給料=生活費
  • 副業の自社商品=投資&挑戦資金

この分離ができると、精神的に圧倒的に安定する。

月5万の自社商品収入があるだけで、「いつでも辞められる」という心理的安全性が生まれる。すると不思議なことに、本業のパフォーマンスも上がる。

追い詰められていないから、冷静に判断できる。失うものがないから、大胆に提案できる。「この会社にしがみつく必要はない」と思えるから、逆に会社での立場が強くなる。

これが自社商品の副次効果だ。

フリーランスは受託80%、自社商品20%から始めよ

すでにフリーランスなら、もっと簡単だ。

受託案件で毎回同じ質問に答えていないか?毎回同じ説明を繰り返していないか?

それをパッケージ化しろ。それが自社商品の種だ。

最初は受託80%、自社商品20%でいい。いきなり全部を切り替える必要はない。

すると面白いことに、自社商品を持つと受託の質も上がる。なぜなら同じ説明を繰り返さなくて良いから。

「詳しくはこの教材を見てください」と言えるようになる。あなたの時間単価が上がり、顧客も体系的に学べる。Win-Winだ。

そして徐々に比率を変えていく。受託80%→自社商品50%→受託20%。

気づいたら、あなたは「仕事を受ける人」から「価値を提供する人」に変わっている。

安売りは「価値が伝わっていない」証拠

「でも、高く売ったら買ってくれないのでは…」

そう思って9800円で売ろうとしているなら、それは価値が伝わっていない証拠だ。

価格を下げる前に、こう問え:

「この商品がないと、顧客は今後いくら損するか?」

例えば、あなたの商品が「副業で月5万を安定して稼ぐ方法」だとする。

それを学ばなかったら、顧客は今後12ヶ月で60万円を失う。24ヶ月で120万円を失う。

なら、その商品の価値は10万円でも安い。むしろ60万円でも元が取れる。

価格設定の本質は「いくらで売るか」ではない。「この商品がないと、どれだけ損するか」を明確にすることだ。

それが伝われば、価格は問題にならない。

今日から始める最初の一歩

長々と語ってきたが、結論はシンプルだ。

今日、今すぐ、次の3つをやれ:

1. 問題を1つ選べ

あなたが過去に100万円と1000時間を費やして解決した問題を、1つだけ選べ。

悩む必要はない。「これかな?」と思ったものでいい。間違っていたら後で変えればいい。

2. 3人に声をかけろ

「〇〇の問題で悩んでいる人、いない? 無料で教えるから、試させてくれない?」

これだけだ。難しい文章は要らない。SNSで、LINEで、友達に声をかけろ。

3. NotionページをSでいいから作れ

完璧な資料は要らない。箇条書きで十分。

  • この商品で解決できること
  • 手順1、手順2、手順3
  • よくある質問と答え

これだけあれば、スタートできる。


6ヶ月後、あなたは「自分のビジネスを持つ」という感覚を初めて味わうことになる。

それは月100万稼ぐことより、遥かに価値がある体験だ。

なぜなら、それは他人のゲームのプレイヤーではなく、自分の人生のゲームマスターになる瞬間だからだ。

アフィリエイトで月50万稼いでいる今の不安を、あなたは覚えているだろう。

でもそれは、「これは本当に自分のビジネスなのか?」という問いに答えられないからだ。

自分の商品を持った瞬間、その問いは消える。

「これは俺が作った。俺が磨いた。俺が届けた。」

その確信が、どんな高額報酬より、あなたを満たす。


【おまけ:江戸時代の商人は知っていた】

江戸時代の近江商人は「三方よし」という理念を持っていた。

  • 売り手よし(提供者の精神衛生が保たれる)
  • 買い手よし(顧客が本当に問題を解決できる)
  • 世間よし(依存ではなく自立を促す経済)

現代のアフィリエイトは「売り手よし」だけ。

自社商品の根本解決型は「三方よし」。

300年前の商人の方が、現代のマーケターより本質を理解していた。

あなたはどちらの道を選ぶか?

答えは、もう出ているはずだ。

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP