あなたは今、次に何を売ればいいのか迷っていないか?
note?コンサル?オンラインサロン?それとも新しいコンテンツ?
稼げるようになった。フォロワーも増えた。でも、なぜか満たされない。次の「獲物」を探している自分に気づいて、ふと立ち止まる。「俺は何をやっているんだ?」と。
この感覚に覚えがあるなら、あなたは今、最も危険な場所に立っている。
短期的な成功の後に訪れる、終わりなき虚無のスパイラルだ。
実は、情報発信において最も恐ろしいのは「稼げないこと」ではない。「稼げるようになったのに、次に何をすればいいのか分からなくなること」だ。これは単なる燃え尽き症候群ではない。もっと根深い。
なぜなら、あなたには最初から「軸」がなかったからだ。
「金を稼ぐため」に発信すると、かえって稼げなくなる残酷な真実
ここで、あなたの常識を破壊する逆説を伝えよう。
「金を稼ぐため」に情報発信をすると、短期的には稼げるが、長期的には必ず枯渇する。
これは道徳の話ではない。市場メカニズムの話だ。
金を稼ぐことを最優先にした情報発信は、畑に種を蒔かずに収穫だけを求める強奪に似ている。最初は畑に残っていた作物(既存の信頼、業界の常識、他人のノウハウの焼き直し)を奪えるから、数字は出る。しかし、やがて畑は荒れ果て、何も実らなくなる。
そして、発信者は次の畑を探し始める。「次はどこで稼げるか」「次は何が売れるか」と。
これが、あなたが今感じている虚無の正体だ。
満腹でも食べ続ける過食のような情報発信
もっと恐ろしいのは、この状態が中毒症状だということだ。
稼げば稼ぐほど、「もっと稼がなければ」という飢餓感が増す。これは飢餓ではない。満腹でも食べ続ける過食だ。胃が痛くても、吐きそうになっても、手を止められない。
なぜか?
稼ぐこと以外に、自分の存在理由がないからだ。
収益が自己肯定感と直結している状態では、稼ぎ続けなければ自分の価値を感じられない。だから、立ち止まれない。休めない。考える暇もない。
そして、気づいたときには「自分は何のために発信しているのか」という根本的な問いへの答えを、完全に見失っている。
あなたが探しているのは「稼ぎ方」ではなく「稼ぐ理由」だ
ここで、本質的な問いを投げかけよう。
もし明日、情報発信で稼ぐすべてのノウハウが無価値になったとしたら——それでもあなたは今の発信を続けるか?
答えがNoなら、あなたはすでに「稼ぐための発信」という名の、自分自身への詐欺を働いている。
そして、その詐欺の被害者は、将来のあなた自身だ。
逆に、答えがYesなら——つまり「収益ゼロでも、この発信は続けたい」と心から思えるなら——あなたにはすでに「軸」がある。そして、その軸こそが、あなたを長期的に支える唯一の装置になる。
「誰かの人生を本当に変えたい」という動機だけが、発信者自身を救う
ここからが、この記事の核心だ。
情報発信において、「金が儲かればいい」ではなく「誰かの人生を本当にプラスに変える手伝いができれば満足」というパッションが必要な理由——それは、他でもない、発信者自身の人生を救うためだ。
これは綺麗事ではない。極めて利己的な、生存戦略の話だ。
「誰かの人生を変える」という動機で発信すると、何が起きるか?
まず、発信内容に一貫性が生まれる。なぜなら、「この人の、この問題を解決する」という明確なゴールがあるからだ。迷わない。ブレない。次に何を発信すべきか、考えるまでもなく分かる。
次に、信頼が複利で積み上がる。あなたが本気で誰かの問題を解決しようとしていることは、受け手に必ず伝わる。そして、信頼は時間が経つほど指数関数的に増える。一年後、三年後、五年後——あなたの発信は「あの人の情報は本物だ」という評判とともに、勝手に広がり始める。
そして最も重要なのは、あなた自身の人生に「軸」が生まれるということだ。
軸とは何か?それは、嵐が来ても倒れない一本の木だ。それがあるから、どんなに情報発信の環境が変わっても、どんなにトレンドが移り変わっても、あなたは立ち続けられる。
軸のない発信者は、永遠に「次」を探し続ける
逆に、軸のない発信者はどうなるか?
彼らは常に「次の波」を探している。次のトレンド、次のプラットフォーム、次の稼げるジャンル。しかし、波は必ず去る。そして、去った後に残るのは、何もない砂浜だけだ。
これが、最大風速は吹くが長続きしない発信者の運命だ。彼らは一生、次の波を探し続ける。そして、探すこと自体が目的化し、「自分は何のために情報発信をしているのか」という問いに、永遠に答えられない。
結果、生涯軸が定まらず、何かを求め探し続けることになりかねない。
これは、もはや情報発信の問題ではない。人生の問題だ。
パッションを持つ者だけが到達できる、稼ぎの次元
ここで、もう一つの逆説を明かそう。
「誰かの人生を変える」という動機で始めた人ほど、結果的に大きく稼いでしまう。
なぜか?
理由は単純だ。本質的な価値提供は、長期的な信頼を生む。そして、信頼こそが最大の資産だからだ。
金を追う者は、金に追われない。金を追わない者が、金に追われる。
これは、ビジネスの真理だ。
信頼は複利で効く——時間が経つほど加速する
短期的な収益最大化を狙った発信は、瞬間風速は出る。しかし、その風速はすぐに止まる。なぜなら、受け手は「この人は売りたいだけだ」と感じ取るからだ。そして、一度失った信頼は、二度と戻らない。
一方、「誰かの人生を変える」という動機で発信し続けた人は、最初は目立たない。フォロワーも少ない。収益もほとんどない。
しかし、ある時点を境に、指数関数的に伸び始める。
なぜなら、信頼は複利で効くからだ。一人があなたを信頼すれば、その人が他の誰かにあなたを紹介する。紹介された人もあなたを信頼すれば、さらに次の誰かへ——この連鎖が、雪だるま式に広がる。
そして、気づいたときには、あなたは「稼ごう」と思わなくても稼げるようになっている。なぜなら、市場があなたを放っておかないからだ。
「この人に依頼したい」「この人から学びたい」「この人の商品を買いたい」——そう思う人が、勝手に集まってくる。
これが、パッションを持つ者だけが到達できる稼ぎの次元だ。
金を追う発信者と、価値を追う発信者の5年後
ここで、二人の発信者を比較してみよう。
Aさん(金を追う発信者):
- 1年目:トレンドに乗って月100万円達成。「やったぜ!」
- 2年目:同じ手法が通用しなくなり、月50万円に減少。焦る
- 3年目:新しいトレンドを探すが、競合が増えて消耗。月30万円
- 4年目:「もう情報発信は稼げない」と判断し、別の稼ぎ方を探し始める
- 5年目:結局、何も残らず。また新しい「稼げる方法」を探している
Bさん(価値を追う発信者):
- 1年目:月5万円。しかし、10人の人生を本気で変えることに成功
- 2年目:月15万円。変えた10人が口コミで広げ、フォロワー増加
- 3年目:月50万円。信頼が積み上がり、依頼が勝手に来るように
- 4年目:月150万円。「あの人に頼めば間違いない」という評判が確立
- 5年目:月300万円超。しかし、収益よりも「自分の発信で変わった人たちの物語」に喜びを感じている
どちらの人生を歩みたいか?
答えは明白だろう。
軸を持つ者は迷わない——発信の判断が瞬時にできる理由
軸がある発信者の最大の強みは、迷わないことだ。
「これは発信すべきか?」「この案件を受けるべきか?」「この商品を作るべきか?」——すべての判断が、瞬時にできる。
なぜなら、判断基準が明確だからだ。
「この発信は、自分が変えたい人の人生をプラスに変えるか?」
この問いにYesと答えられれば、発信する。Noなら、どれだけ金になっても断る。シンプルだ。
軸のない発信者は、すべての選択に悩む
逆に、軸のない発信者はどうか?
彼らはすべての選択に悩む。「このトレンドに乗るべきか」「この案件は稼げるか」「この商品は売れるか」——判断基準が「金になるかどうか」しかないため、常に市場を見なければならない。
市場は移り変わる。昨日の正解が今日の不正解になる。だから、彼らは永遠に悩み続ける。
そして、悩んでいる間に、軸を持つ発信者は淡々と価値を提供し続け、信頼を積み上げ、気づいたときには遥か先を走っている。
軸を持つことは、迷路の地図を手に入れることだ。地図があれば、迷わない。地図がなければ、永遠に迷い続ける。
「誰の、どんな人生を、どう変えたいのか」——この問いに答えられるか?
では、どうやって軸を見つけるのか?
答えは、この一つの問いに集約される。
「自分は誰の、どんな人生を、どう変えたいのか?」
この問いに、100文字で答えてみてほしい。
書けないなら、あなたには軸がない。書けるなら、それがあなたの軸だ。
軸を見つける3つの質問
もし、上の問いに答えられないなら、次の3つの質問に答えてみてほしい。
- 自分が過去に最も困った経験は何か?
- その経験を乗り越えたとき、誰かに伝えたくなったことは何か?
- 今、同じ困難に直面している人に、何を伝えたいか?
この3つの答えが交差する点が、あなたの発信軸だ。
なぜなら、あなたが本当に困り、乗り越え、伝えたいと思ったこと——それこそが、他の誰かの人生を変える力を持つからだ。
あなたの傷が、誰かの救いになる。あなたの失敗が、誰かの成功の道標になる。あなたの物語が、誰かの人生を変える。
軸とは、自分の人生経験と、誰かの未来が交差する点だ。
明日から実行できる「軸のある発信」へのシフト
ここまで読んで、「では、具体的にどうすればいいのか?」と思っているはずだ。
安心してほしい。軸のある発信へのシフトは、今日から始められる。
Phase 1: パッション診断(1週間)
まず、自分の過去の発信を5つ選び、それぞれについて「これで誰の具体的な問題を解決したか」を書き出してみてほしい。
書けないものは、「金目当ての発信」だと自覚しよう。罪悪感を持つ必要はない。ただ、認識するだけでいい。
書けたものだけに共通するテーマを見つけてほしい。それが、あなたの本当の軸だ。
Phase 2: 受信者の顔を見る習慣(1ヶ月)
次に、発信前に必ず「この情報を最も必要としている人」の具体的な顔を思い浮かべる習慣をつけてほしい。
実在の人物でもいいし、ペルソナでもいい。とにかく、顔のない「ターゲット」ではなく、血の通った「人間」をイメージする。
そして、その人が「これを読んで、明日から何が変わるか」を3つ書く。
3つ書けなければ、発信しない。これだけでいい。
この習慣を1ヶ月続ければ、あなたの発信は根本から変わる。なぜなら、「自分が何を売りたいか」ではなく「相手が何に困っているか」に思考の起点が移るからだ。
Phase 3: 軸の言語化と宣言(3ヶ月)
最後に、「自分は誰の、どんな人生を、どう変えたいのか」を100文字で書き、それをプロフィールやヘッダーに明記してほしい。
これは宣言だ。自分自身への約束であり、世界への宣戦布告だ。
「私はこれをやる。収益がどうであれ、これをやり続ける」——この覚悟が、あなたの発信を不可逆的に変える。
そして、この宣言が、収益よりも優先される「北極星」になる。
パッションは説明するものではなく、行動で示すもの
ここまで読んで、「でも、パッションを語ると『意識高い系』と思われるのが怖い」と感じている人もいるだろう。
安心してほしい。
パッションは説明するものではなく、行動で示すものだ。
「誰かの人生を変えたい」と口で言う必要はない。淡々と価値提供を続ければいい。あなたの発信を見た人が、「この人は本物だ」と感じ取る。それで十分だ。
言葉は不要だ。行動だけが、あなたのパッションを証明する。
「金 vs パッション」という偽の対立を超えて
最後に、一つだけ誤解を解いておきたい。
「金を稼ぐこと」と「パッションを持つこと」は、対立しない。
むしろ、パッションこそが、長期的な収益の源泉だ。
問題は、「金を稼ぐためにパッションを演じる」ことだ。これは、最悪の詐欺だ。なぜなら、演技はいつか必ずバレるし、演技し続けることは、あなた自身を疲弊させるからだ。
本物のパッションは、演じるものではない。自然に溢れ出るものだ。
そして、それが溢れ出たとき——あなたの発信は、誰かの人生を変え始める。そして同時に、あなた自身の人生も、もう元には戻れない。
種を蒔く者だけが、実りを手にする
最後に、もう一度メタファーを使って伝えたい。
情報発信は、種を蒔く行為だ。
金目当ての発信は、種を蒔かずに収穫だけを求める強奪だ。最初は畑に残っていた作物を奪えるが、やがて畑は荒れ果て、何も実らなくなる。
一方、「誰かの人生を変える」という動機で蒔かれた種は、最初は何も生えないように見える。しかし、やがて根を張り、芽を出し、実をつける。
そして、その実から新しい種が生まれ、発信者が意図しない場所でも勝手に育ち始める。
軸とは、畑の中心に立つ一本の木だ。それがあるから、種を蒔く場所に迷わない。
あなたは今日、種を蒔くか?それとも、畑を荒らし続けるか?
選択は、あなたの手の中にある。
あなたの発信軸診断——5つのチェックリスト
最後に、自分の現在地を確認してほしい。次の5つの質問に、正直に答えてみてほしい。
- □ 過去の発信で、誰の具体的な問題を解決したか説明できる
- □ 「収益ゼロでもこの発信を続けたい」と思える
- □ 発信内容を考えるとき、相手の顔が浮かぶ
- □ 自分の発信に一貫したテーマがある
- □ 「次に何を発信するか」で迷わない
診断結果:
- 5個すべてチェック: 軸が完全に定まっている。あなたは持続可能な発信者だ。このまま突き進め
- 3-4個: 軸はあるが、時々ブレる。一度立ち止まり、自分の動機を再確認する時期だ
- 0-2個: 軸が不明瞭。今すぐ、この記事で紹介した「軸を見つける3つの質問」に答えてほしい
情報発信者よ、まず問え。「この発信で誰の人生を変えるのか」と。
その答えが、あなた自身の人生を変える。
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