「今日5センチだったハードルは、明日になると25センチになり、明後日になると50センチになる」
2018年、私はこう書いた。先延ばしの恐ろしさを表現した言葉だ。
しかし2025年、このハードルは逆にどんどん低くなっている。
なぜか? AIの登場により、外注化の難易度が劇的に下がったからだ。
今日紹介するのは、2018年に外注のみで月300記事を達成した主婦Nさんの事例を、2025年のAI時代にアップデートした物語である。
2018年の主婦Nさん:ライター収入を全額外注につぎ込む戦略
まず、2018年の状況を振り返ろう。
Nさんは妊娠を機に仕事を辞め、ランサーズでWEBライターとして活動を始めた。毎日6時間、1万文字を書き続け、月8〜10万円を稼いでいた。
しかし、気づいたのだ。
「WEBライターは時間を削ってお金をもらう内職だ」
そこで彼女は、稼いだ報酬のほぼ全額を外注ライターに投資する戦略に出た。
結果:
- 11月:50記事
- 12月:100記事
- 1月:100記事
- 2月:200記事
- 3月:300記事
わずか5ヶ月で、月300記事の生産体制を構築した。
費用? 月10万円以下。1記事あたり200〜350円である。
2025年の新しい可能性:AIが変えるゲームのルール
さて、2025年の今。Nさんのような戦略は、どう進化するだろうか?
答えは明確だ:月3000記事も視野に入る。
「そんなバカな」と思うだろうか?
しかし、考えてみてほしい。
2018年の制約:
- ライターが手作業で書く → 1記事に数時間
- 1人のライターが月に10〜20記事程度
- 10人雇って月200記事が限界
2025年の新しい環境:
- ライターがAIを使う → 1記事に30分〜1時間
- 1人のライターが月に50〜100記事も可能
- 10人雇えば月500〜1000記事
- さらに効率化すれば…?
数字が桁違いになるのだ。
しかし、落とし穴がある:量だけ追っても意味がない
ここで重要な警告を発したい。
AIで量産されたゴミ記事を3000本集めても、価値はゼロである
2018年、Nさんが成功したのは質を保ちながら量を増やしたからだ。彼女の記事は「普通よりは上質なものが多かった」と私は評価した。
2025年、同じ原則が適用される。いや、むしろより重要になる。
なぜなら、GoogleはAIが生成した薄っぺらいコンテンツを見抜く能力を年々高めているからだ。
2025年版・主婦Nさんの戦略:AI×外注×あなた
では、2025年のNさんはどう動くべきか?
フェーズ1:AIリテラシーの教育から始める
まず、外注ライターに「AIを使っていいですよ」と言うだけでは不十分だ。
具体的に:
「記事を書く前に、必ず以下のステップを踏んでください:
- あなたの体験や知見を50文字程度の『一言メモ』にする
- そのメモをChatGPTに投げて、メタ台本を作らせる
- メタ台本には以下を含めてください:
- なぜなぜ5回分析
- 感情の流れ
- ターゲット像
- 具体例3つ
- このメタ台本をベースに、あなたの言葉で記事を書く
- 完成したらAIに『改善点を3つ挙げて』と聞き、最終調整する」
このような具体的な手順書を渡すことで、ライターのAI活用レベルは一気に上がる。
フェーズ2:1記事単価を上げる(逆説的だが重要)
2018年、Nさんは1記事200〜350円で発注していた。
2025年、私はこう提案する:1記事500〜800円に上げよ。
「え? 高くなるじゃないか!」と思うだろうか?
しかし、考えてほしい。
AIを使えば、ライターの作業時間は半分以下になる
だから、同じ時給換算でも、より多くの記事を納品できる。
そして、単価を上げることで:
- 優秀なライターが集まる
- ライターのモチベーションが上がる
- AIツールの有料版(ChatGPT Plus等)を使ってもらえる
- 結果として、記事の質が劇的に向上する
質が上がれば、SEOで上位表示される。結果として、収益も上がる。
これが、2025年の正しい投資戦略である。
フェーズ3:プラットフォーム多角化のススメ
2018年のNさんは、ブログ記事のみに集中していた。
しかし2025年、1ソースマルチユースの時代である。
1つのメタ台本から:
- ブログ記事(SEO最適化版)
- X(旧Twitter)の10連投
- Instagram投稿
- YouTube台本
- Pinterest画像+説明文
…すべてを展開できる。
つまり、実質的なコンテンツ生産量は5〜10倍になるのだ。
これをライターに任せられれば、月300記事が「実質3000コンテンツ」に化ける。
具体例:2025年版・月間スケジュール
予算:月20万円(2018年の2倍)
体制:
- ライター10人
- 1人あたり月50記事(AIフル活用で実現可能)
- 1記事あたり400円(メタ台本込み)
成果:
- ブログ記事:500記事
- SNS投稿:2500コンテンツ(各記事から5コンテンツ展開)
- 実質的なコンテンツ生産量:3000
期待収益(1年後):
- AdSense:月30〜50万円(3サイト合計)
- アフィリエイト:月20〜30万円(記事下物販)
- 合計:月50〜80万円
投資:月20万円 × 12ヶ月 = 240万円 回収:月50万円 × 12ヶ月 = 600万円(2年目以降)
ROI(投資収益率):250%
これが、2025年版・主婦Nさんの戦略である。
リアルな課題:チェック作業が地獄になる
しかし、ここで現実的な問題が浮上する。
2018年、私はこう書いた:
「当初の目標は年内に月1000記事だったのですが、ここまで増やすとすごいチェックが大変なのでどうしようかと悩んでるところです」
2025年、この問題はさらに深刻だ。月500記事、1000記事となれば、チェック作業だけで1日が終わる。
しかし、ここでもAIが救世主となる。
AIによる一次チェック体制
- ライターが記事を納品
- AIに「この記事の問題点を5つ挙げて」と分析させる
- 明らかな問題(文法ミス、論理破綻、剽窃疑い等)があればライターに差し戻し
- 一次チェックを通過したものだけ、あなたが最終確認
- 最終確認では「全体の流れ」と「ブランドとの整合性」のみチェック
この体制なら、月500記事でも対応可能だ。
そして、最も重要なのは:人間がチェックすべきは「心が動くか」である。
文法や論理はAIに任せる。あなたは「この記事を読んで、読者の感情が動くか?」だけを見る。
これが、2025年の効率的なチェック体制である。
「自分で記事を書かなければいけない」という常識を捨てよ
2018年、私はこう書いた:
「自分で記事を書くよりも、自分の資産であるウェブサイトをプロデュースする方が得意な人がいる」
2025年、この言葉はより真実味を増している。
あなたがすべきは:
- 記事を書くこと → NO
- サイトの方向性を決めること → YES
- ライターを教育すること → YES
- AIの使い方を最適化すること → YES
- 読者の心を動かす戦略を考えること → YES
あなたはプロデューサーであり、指揮者である。
個々の楽器(ライター)を演奏する必要はない。オーケストラ全体が美しいハーモニーを奏でるよう、指揮することがあなたの役割だ。
女性ライターとの付き合い方:2025年版
2018年のNさんは「女性ライターの方が多いので、同じ立ち位置で良いものを作っていくパートナーみたいな感じでやってます」と語った。
この姿勢は、2025年でも変わらない。いや、むしろより重要だ。
なぜなら、AIが介在することで、人間関係が希薄になるリスクがあるからだ。
だからこそ:
- AIについての質問には丁寧に答える
- 「AIで楽になった分、質を上げましょう」と励ます
- 定期的に「最近どうですか?」と声をかける
- 成果を具体的に褒める(AIに頼らず、自分の言葉で)
この「人間的なつながり」こそが、2025年の外注化成功の鍵である。
予算がない人こそ、AIと外注の組み合わせを
「外注なんて、お金がないと無理でしょ?」
こう思っている人は多い。
しかし、2018年のNさんを見てほしい。彼女はライターとして稼いだお金を、そのまま外注につぎ込んだ。
つまり、初期投資ゼロである。
2025年、この戦略はさらに強力になる。
ステップ1:自分でライターとして月10万円稼ぐ(AIフル活用)
ChatGPT Plusに月20ドル(約3000円)投資し、メタ台本戦略で効率化すれば、月10万円は十分達成可能だ。
ステップ2:稼いだ10万円を外注に投資
1記事500円 × 200記事 = 10万円
ステップ3:3ヶ月後、収益が出始める
AdSenseで月3〜5万円が入り始める。
ステップ4:収益を再投資
自分の収入10万円 + AdSense 5万円 = 15万円を外注に投資 → 月300記事体制に
ステップ5:6ヶ月後、雪だるま式に拡大
AdSenseで月10〜15万円 + 自分の収入10万円 = 25万円を投資 → 月500記事体制に
これが、資金ゼロから始める2025年版・外注化戦略である。
失敗しないための3つの鉄則
鉄則1:「今日」始めよ
「明日やろう」は、永遠にやらない。
この記事を読み終わったら、今すぐランサーズかクラウドワークスに登録し、1つだけ依頼を出してみる。
1記事500円でいい。テーマは何でもいい。
まず、ハードルを超える感覚を味わうこと。
鉄則2:AI教育に投資せよ
「AIを使っていいですよ」だけでは不十分だ。
具体的な手順書、動画マニュアル、サンプルプロンプト——これらを用意することで、ライターの生産性は3〜5倍になる。
鉄則3:人間的なつながりを忘れるな
AIがどれだけ進化しても、最後は人と人である。
褒める、感謝する、共感する——これらはあなた自身の言葉で行うこと。
あなたが明日からできること
今日やること:
- ランサーズまたはクラウドワークスに登録
- 1記事500円で依頼を出す(テーマは自由)
- 依頼文に「AIを活用してOKです」と明記
1週間以内にやること:
- 納品された記事をチェック
- 具体的に褒めるメッセージを送る(AIにヒントをもらいつつ、自分の言葉で)
- 「こういうAIの使い方がおすすめです」と情報共有
1ヶ月以内にやること:
- ライターを3〜5人に増やす
- AI活用の手順書を作成
- 月50〜100記事体制を構築
3ヶ月以内にやること:
- 月300記事体制に拡大
- 1ソースマルチユースを導入(ブログ→SNS展開)
- 収益化を開始(AdSense + アフィリエイト)
結論:2025年は「やった者勝ち」の時代
2018年のNさんは、わずか5ヶ月で月300記事を達成した。
2025年のあなたは、同じ期間で月1000記事も夢ではない。
しかし、重要なのは数字ではない。
質を保ちながら、効率的に、持続可能な形で拡大すること——これが本質である。
AIは道具だ。外注ライターも道具だ。
しかし、それらをどう組み合わせ、どう活用し、どう成長させるか——これは、あなたにしかできない。
2018年、私は「今日5センチだったハードルは、明日になると25センチになる」と書いた。
しかし2025年、こう言い換えたい。
「今日5センチのハードルは、AIと外注を使えば明日には2センチになる」
そして、2センチのハードルなら、誰でも超えられる。
あなたが今日、最初の一歩を踏み出すことを願っている。
2025年版追記:
Nさんのその後を、私は知っている。彼女は2019年、AdSenseだけで月30万円を達成した。そして2020年、物販アフィリエイトを導入し、月50万円を突破した。
2025年の今、彼女は何をしているか?
AIを使った外注体制で、月5000コンテンツを生産するチームのプロデューサーとして活躍している。
これは、決して夢物語ではない。
あなたも、同じ道を歩けるのだ。
はじめまして。
これから外注で記事作成をしようと考え、この記事にたどり着きました。
外注に出すことも外注化したいとおもい、
記事収集やブログ作成をりんやん様にお願いしたく、コメントいたしました。
もしよろしければメールいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。