りんやん過去記事

【AI時代戦略】検索ボリュームワードから記事を書くと100%失敗する理由

2016.02.16 2025.11.18

「キーワード選定ツールで『育児ストレス』が出た。よし、これで記事を書こう!」

あなたも、そんな風に記事を書き始めたこと、ありませんか?

ラッコキーワードを開く。「育児ストレス」を検索。関連キーワードが100個出てくる。

「育児ストレス解消法」「育児ストレス限界」「育児ストレスイライラ」

「どれか選んで、記事を書こう」

これが、失敗への入り口だ。

キーワードという幻想 – 数字に騙される罠

多くの人が、こんな間違いをしている:

間違ったプロセス:

キーワードツールを開く

検索ボリュームを見る

「育児ストレス解消法」(月間検索数: 1,200)

「よし、これで記事を書こう」

「育児ストレスを解消する10の方法」という記事を書く

公開

誰も読まない

なぜ読まれないのか?

あなたは「キーワード」だけを見て、「人」を見ていないから。

正しいプロセス:

Yahoo!知恵袋を開く

「育児ストレス」で検索

質問を読む:「子育てがストレスです。このままではいつか息子を叩いてしまいそうです。シングルマザーで相談できる人もいません」

この人の悩みを理解する

この人が知りたいことは何か? を考える

その答えを記事にする

読まれる

違いが分かるだろうか?

前者は「書き手の都合」。後者は「読み手の都合」。

読まれるのは、圧倒的に後者だ。

「育児ストレス」という同じキーワード、でも中身は真逆

ここで、具体例を見せよう。

キーワード: 「育児ストレス」

パターンA: キーワードだけで書いた記事

タイトル: 育児ストレスを解消する10の方法

内容:
1. 深呼吸をする
2. 誰かに相談する
3. 趣味の時間を作る
4. 睡眠をしっかり取る
5. 完璧を求めない
...

この記事、読みたい?

読みたくないよね。

だって、当たり前のことしか書いてないから。

「深呼吸?そんなこと分かってるわ!」と思われて終わり。

パターンB: 悩みから書いた記事

元になった悩み: 「子育てがストレスです。このままではいつか息子を叩いてしまいそうです。シングルマザーで相談できる人もいません」

タイトル: 「叩いてしまいそう」と思った時、私がやった3つのこと【シングルマザーの育児記録】

内容:
- 導入: 私も同じでした。息子が泣き止まない夜、手が出そうになった
- なぜそう思うのか: 一人で抱え込むと、逃げ場がない
- 具体的にやったこと:
  1. トイレに逃げる(物理的に距離を取る)
  2. 自治体の育児相談ホットラインに電話(誰かに聞いてもらう)
  3. ファミサポに登録(2時間だけでも預かってもらえる)
- まとめ: 完璧な母親じゃなくていい

この記事、読みたくない?

読みたいよね。

だって、リアルだから。

同じ「育児ストレス」というキーワードでも、中身は真逆だ。

なぜなら、片方は「キーワード」から、もう片方は「悩み」から書かれているから。

AI時代の「悩みファースト」戦略 – 100倍速いリサーチ術

さて、ここからAI時代の戦略だ。

従来の方法:

Yahoo!知恵袋で「育児ストレス」を検索

質問を10〜20件読む

共通する悩みをメモ

その悩みをもとに記事を書く

所要時間: 1記事あたり1〜2時間

AI時代の方法:

ステップ1: 知恵袋で「条件付きキーワード」を検索(5分)

条件付きキーワードとは:

「新生児」

「生後3ヶ月赤ちゃん」

「妊娠初期」

「2歳イヤイヤ期」

「シングルマザー」

これらで検索すると、その「条件」を持つ人の悩みが大量に出てくる。

例: 「シングルマザー育児」で検索 → 50件の質問が出てくる

ステップ2: 質問を5〜10件コピー(3分)

すべて読む必要はない。

タイトルと本文を、ざっとコピー。

ステップ3: AIに分析させる(5分)

プロンプト:
「以下は、Yahoo!知恵袋の『シングルマザー 育児』に関する質問です:

[質問1]
[質問2]
[質問3]
...
[質問10]

これらの質問を分析して、以下を抽出してください:

1. 共通する悩みのパターン(5〜10個)
2. 各悩みの深刻度(高/中/低)
3. 各悩みを持つ人が検索しそうなキーワード(各5個)
4. 記事タイトル案(各3個)

すべて表形式でまとめてください」

AIが3分で出力:

悩みパターン	深刻度	検索キーワード候補	記事タイトル案
経済的不安	高	シングルマザー貯金できない<br>母子家庭お金足りない	【実録】シングルマザーが月3万円貯金できた節約術<br>母子家庭でも無理なく貯金する5つの方法
相談相手がいない	高	シングルマザー孤独辛い<br>育児相談できない	誰にも相談できない…そんな時、私が頼った3つの場所<br>シングルマザーの孤独を解消する無料サービス
子供に申し訳ない	中	シングルマザー子供かわいそう<br>母子家庭子供影響	「かわいそう」と言われた時の私の答え<br>母子家庭で育つ子供は本当に不幸なのか?

これで、100記事分のネタが見つかる。

ステップ4: 1つ選んで、記事の台本を作成(5分)

例: 「相談相手がいない」悩みを選ぶ。

プロンプト:
「以下の悩みを持つシングルマザーに向けて、記事の台本を作成してください:

悩み: 育児の相談をできる人がいない。孤独で辛い。

構成:
1. 導入(共感): 私も同じでした
2. なぜ孤独になるのか: 実家が遠い、友人は独身、ママ友は既婚者ばかり
3. 私が実際に使った3つの相談先:
   - 自治体の育児相談窓口
   - オンラインのシングルマザーコミュニティ
   - ファミリーサポート
4. それぞれの使い方と感想
5. まとめ: 一人で抱え込まなくていい

トーン: 親しみやすく、励ます感じ
文字数: 3000文字の台本

AIが台本を生成。

ステップ5: 自分の体験を追加して記事化(20分)

台本に、あなた(or 架空の)体験を10%追加。

完成。

合計: 約40分で、1記事完成。

キーワードは「最後に」決める – 逆算思考という革命

ここで、重要な思考の転換を伝えたい。

キーワードは、リサーチの最後に決めればいい。

従来:

キーワード選定 → 記事を書く

これが間違い。

正しくは:

悩みを見つける → 記事の内容を決める → 最後にキーワードを決める

具体例:

ステップ1: 悩みを見つける

Yahoo!知恵袋で「シングルマザー」を検索。

質問:「誰にも相談できなくて辛いです」

ステップ2: 記事の内容を決める

「この人に、私が使った3つの相談先を教えてあげよう」

ステップ3: 最後にキーワードを決める

「この悩みを持つ人は、どう検索するだろう?」

AIに聞く:

「『育児の相談をできる人がいない』という悩みを持つ人が、Googleで検索するキーワードを10個提案して」

AIの回答:

シングルマザー相談できない

育児孤独辛い

育児相談無料電話

シングルマザー孤立解消

子育て一人限界

この中から、1つ選ぶ。

これで、キーワードが決まる。

このプロセスなら、「キーワードだけで記事を書く」失敗は起きない。

自分で考えるな – 知恵袋とAIに任せろ

ここで、もう1つ重要なことを伝えたい。

キーワードも、悩みも、自分で考えるな。

自分で考えると:

頭の中の引き出しに限界がある

自分の経験だけに偏る

ストレスになる

知恵袋とAIに任せれば:

無限に悩みが見つかる

自分が経験していない悩みも拾える

ストレスゼロ

具体的な方法:

毎週日曜日、2時間だけ集中:

Yahoo!知恵袋で「条件付きキーワード」を10個検索(30分)
- 新生児
- 生後3ヶ月
- 生後6ヶ月
- 1歳
- 2歳
- イヤイヤ期
- トイレトレーニング
- 幼稚園
- 小学校
- シングルマザー

各キーワードで質問5〜10件をコピー(30分)

AIに一括分析させる(30分) 「これらの質問から、記事ネタを100個抽出して」

Notionにリスト化(30分)

これで、100記事分のネタ+キーワードが完成。

平日は、このリストから1つ選んで記事を書くだけ。

Excelにキーワード一覧? それは慣れてから

「最初にExcelにキーワードを100個書き出す」

このやり方、聞いたことあるでしょ?

これは、慣れた人がやる方法だ。

初心者がこれをやると:

キーワードだけで記事を書いてしまう

悩みが見えない

結果、読まれない記事ができる

だから、最初は:

悩みをリストアップ(100個)

各悩みに対して、キーワードを決める

記事を書く

この順番を守れ。

慣れてきたら、キーワードから入ってもいい。

でも、その時も必ず「このキーワードで検索する人の悩みは?」を考える癖をつける。

悩みとキーワードはセット – 切り離すな

ここで、もう一度強調したい。

悩みとキーワードは、セットで考えろ。

ダメな例:

Notionのリスト:

- 育児ストレス 解消法
- 夜泣き 対策
- 離乳食 食べない
- トイレトレーニング いつから

これだけだと、記事を書く時に悩む。

「育児ストレス解消法って、誰の?どんな状況の?」

良い例:

Notionのリスト:

- キーワード: 育児ストレス 解消法
  悩み: シングルマザーで相談できる人がいない。孤独で辛い。
  
- キーワード: 夜泣き 対策
  悩み: 1歳半の息子が毎晩2時間泣く。マンションだから隣人が心配。
  
- キーワード: 離乳食 食べない
  悩み: 8ヶ月の娘が離乳食を全く食べない。栄養が心配。
  
- キーワード: トイレトレーニング いつから
  悩み: 3歳の息子がまだオムツ。幼稚園入園までに取れるか不安。

これなら、記事が書ける。

悩みが見えているから、何を書けばいいか明確だ。

完璧なオリジナル記事など存在しない – リライトこそ価値

ここで、多くの人が気にすることに答えよう。

「知恵袋から情報を集めるのって、パクリじゃないの?」

違う。

この世の中、完全なオリジナルなど存在しない。

すべてが、何かの「リミックス」だ。

iPhoneは、既存の技術の組み合わせ

ハリーポッターは、既存のファンタジー小説の要素の組み合わせ

あなたの好きな曲も、既存のコードの組み合わせ

すべてが「パクリ」だ。でも、それが価値を生む。

重要なのは:

丸パクリではなく、再構成すること

自分の体験を追加すること

読者にとって分かりやすくすること

知恵袋の情報 + AIの構造化 + あなたの体験 = オリジナル記事

これは、正当な方法だ。

むしろ、素人が自分の頭だけで書いた記事より、知恵袋のリアルな悩みをもとに書いた記事の方が、読者の役に立つ。

だから、堂々とやれ。

まず100個の悩みを集めろ – それがスタートライン

最後に、具体的なアクションプランを示そう。

ステップ1: 今週末、2時間確保(土曜 or 日曜)

ステップ2: Yahoo!知恵袋で「条件付きキーワード」を10個検索(1時間)

新生児

生後3ヶ月

生後6ヶ月

1歳

2歳

イヤイヤ期

トイレトレーニング

幼稚園

小学校

ワーママ

各キーワードで、質問を10件コピー。

合計100件の質問。

ステップ3: AIに分析させる(30分)

「これらの質問から、共通する悩みのパターンを抽出して」

AIが、50〜100個の悩みパターンを出力。

ステップ4: Notionにリスト化(30分)

悩み	検索キーワード	記事タイトル案	ステータス
[悩み1]	[キーワード]	[タイトル]	未着手
[悩み2]	[キーワード]	[タイトル]	未着手

これで、100記事分のネタが完成。

ステップ5: 平日、毎日1記事書く(1日30分)

Notionのリストから1つ選ぶ。

悩みを読む。

AIに台本を作らせる。

自分の体験を追加。

完成。

これを100回繰り返す。

100日後、あなたには100記事がある。

そして、月10万PV、月3万円の収益。

キーワードは判断材料の1つ – 主役は「人」だ

最後に、もう一度核心を伝えたい。

キーワードは、あくまで判断材料の1つに過ぎない。

キーワードの裏には、必ず「人」がいる。

その人の「悩み」「問題」「願望」がある。

それを見ずに、キーワードだけ見ても、何も始まらない。

「育児ストレス」というキーワードに対して、

「育児にストレスを感じているから」

という浅い理由しか説明できない時点で、記事を書いても読まれない。

本当に悩んでいる人は、そんな記事を求めていない。

もっと深く。もっとリアルに。

「シングルマザーで、相談できる人がいなくて、孤独で、このままだと子供を叩いてしまいそうで怖い」

ここまで理解してから、記事を書け。

そうすれば、必ず読まれる。

さあ、今週末、Yahoo!知恵袋を開け。

キーワードツールを閉じろ。

そこにいる「人」を見ろ。

その人の「悩み」を100個集めろ。

それが、あなたの記事ネタになる。

それが、読まれる記事になる。

それが、稼げるブログになる。