サチコ(Googleサーチコンソール)にログインできたあなた。サイトを登録した後はそのサイトのデータ収集が始まるので数日はデータが溜まるまで待つ必要がある。
ここではそんな事やってられないので「とりあえず数ヶ月くらい運営しているサイトにサーチコンソールを導入した」という形でスタートする。
数日後にサーチコンソールを見てみると・・・
おそらく最初に目に飛び込んでくるのは、「概要」というページだ。
ここには、Googleからの「3つの通知表」が並んでいる。
これらは、あなたのサイトの健康状態を示すバイタルサインだ。
1. 検索パフォーマンス(通称:人気投票の結果)
画面の一番上にあるグラフ。「クリック数」と「表示回数」が表示されているはずだ。
これは、あなたのサイトが「どれだけ検索結果というステージに立ち(表示回数)」、「どれだけ指名されたか(クリック数)」を示している。
あなたの画像を見てみよう。
例:
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クリック数:114
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表示回数:1,929
これはつまり、1,929人の通行人があなたの店の看板の前を通ったが、実際にドアを開けたのは114人ということだ。
下落傾向(↓30%)などと表示されていると店主としては「最近、客足が遠のいたな…」と空を見上げる場面だ。
だが、注目すべきはそこではない。「一番アクセスが有る記事」を見てみよう。この記事があなたのサイトの稼ぎ頭ということになる。
この記事があなたのサイトのコンセプトと大幅に異なる場合・もしくはそれ以外の記事とのアクセス数に大幅に違う場合は注意が必要。(とはいえ、どうしようもないけど)
Googleはあなたのサイトを「{1位の記事の知識}専門家」として認識しつつあるのかもしれない。これがサチコの面白さだ。自分では「●●ブログ」のつもりでも、Googleは「{例えば受験対策}ブログ」だと判定することがある。
2. インデックス作成(通称:蔵書リスト)
少し下にスクロールすると、「インデックス作成」や「カバレッジ」という項目がある。
ここでは、あなたの書いた記事が「Googleの図書館に登録されているか」がわかる。
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緑色のページ: 登録済み。誰でも借りられる状態。
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灰色のページ: 未登録。Googleの司書さんが「まだ整理中」か「置く価値なし」と判断して倉庫に放り込んだもの。
初心者はここで発狂する。「なんで半分も登録されてないんだ!」と。
安心してほしい。最初はそんなものだ。Googleの司書さんは超多忙だ。新参者のブログなど、後回しにされて当然なのだ。
3. エクスペリエンス(通称:健康診断)
さらに下には「エクスペリエンス」がある。
ここには「ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals)」という、舌を噛みそうな名前の項目がある。
これはサイトの「快適さ」を測るものだ。
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表示速度は遅くないか?
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スマホで見た時に文字が小さすぎないか?
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ボタンを押そうとしたら広告がズレて誤クリックさせたりしないか?
Googleは「ユーザーへの愛」を何より重視する。「遅いサイトは罪」であり「使いにくいサイトは悪」なのだ。
ここが「赤色(不良)」になっていると、検索順位という名の成績を下げられる原因になる。
初心者が陥る「0行進」の絶望と、その処方箋
さて、公開用のコンテンツとして、これを読んでいる初心者の方に伝えておきたいことがある。
サチコを開設したばかりの頃、検索パフォーマンスのグラフは「心停止」しているはずだ。
クリック数0、表示回数0。地平線のように平らな線が続いているだろう。
「ブログ開設から3日経ったのに、誰も来ない…」
そう嘆くあなたに言いたい。
Googleの時間軸は、人間とは違う。
エルフの森に住んでいると思ってほしい。彼らにとっての「すぐ」は、我々にとっての「2週間」だ。
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開設1ヶ月目: グラフが動かなくて当たり前。無を愛でろ。
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開設3ヶ月目: ちらほらと数字が動き出す。「1クリック」があったら赤飯を炊け。
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開設半年後: ここからが本当の勝負だ。
サチコのデータは、一朝一夕で一喜一憂するためのものではない。
「3ヶ月前の努力」が、今のグラフに反映されているだけだ。
だから、今日のグラフが「0」でも、今日書いた記事が未来の「100」を作る。そう信じて書き続けるしかない。
今日の宿題:左メニューの「検索パフォーマンス」をクリックせよ
さあ、概要(接待モード)を見るのは終わりだ。
左側のメニューにある「検索パフォーマンス」をクリックしてほしい。
そこには、あなたのサイトの「生の数字」が隠されている。
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どんなキーワードで検索されたのか?
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平均掲載順位は何位なのか?
次回は、この「検索パフォーマンス」画面を徹底解剖する。
そこには、あなたが「書いたつもりもないのに検索されているキーワード」という、お宝が眠っているかもしれない。
(第3回 終了)
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